GLOSSARY

2004年ヴィンテージについて

 ブルゴーニュの造り手たちはよく、芽が吹き始める頃から収穫までを「キャンぺーン」と呼んでいる。

これは軍隊が戦闘に赴くときに使う言葉である。

2004年は、この言葉を使うのに特にふさわしかった。例年よりずっと激しい格闘があったからだ。

 

戦闘は、6月に芽かきをすることから始まった。収量が多すぎる兆候があったので、結実した実の一部を取り除く必要があったのだ。

 

7月にはウドンコ病が猛威を振るい、細心の注意を払って週毎にブドウ樹の治療をしなければならなかった。

 

また、6月に一度収量制限を行ったのにもかかわらず、8月初めには 大きなブドウの房が見られるようになり、再び収量過多が懸念された。そこで、除葉とともにグリーンハーヴェストを実施し、2度目の収量制限に取り組んだ。

 

骨の折れた夏が過ぎ、9月になると、私たちの粘り強い努力が実る時が来た。

収穫前の最後の段階であるこの月に、太陽が照って暑くなったので、ブドウは目を見張るほどの早さで成熟を進めていったのだ。

 

収穫は9月25日に始まり、10月8日にオート=コートで乾いた天候のもと終了した。ブドウは完璧なまでに健全な状態で醸造所に運ばれた。11,5~12,5度の天然の潜在アルコール度があり、果皮の色は濃かった。

 

ワインは非常にゆっくりと進化した。マロラクティック発酵について言うなら、翌2005年夏にやっと行われたほどである。

 

豊富なリンゴ酸に起因する若い頃のとげとげしさは消え去り、今日このヴィンテージは素晴らしくバランスがとれている。ワインの色は深くしっかりとしていて、フレッシュな果実の芳香がはっきりと出ている。

 

このヴィンテージは、酸化に対する耐久力があり、長熟性にもたけている。

 

原文/ミシェル・グロ

DOMAINE MICHEL GROS - 7 RUE DES COMMUNES - 21700 VOSNE ROMANEE - FRANCE