GLOSSARY

2013年ヴィンテージについて

2013年はまたしてもブルゴーニュのヴィニュロンたちに手厳しい試練を与える年となりました。

醸造所に健康なブドウを持ち帰るためには、シーズン中、ベト病とウドンコ病との熾烈な戦いを強いられたのです。

 

5月という季節を迎えても月間通じて寒々とした雨に見舞われ、そのことが大きく起因して収穫が遅れました。私たちのドメーヌでは10月6日にヴォーヌ・ロマネの畑からブドウを摘み始め、17日にオート・コートで終えました。この年より遅い収穫年といえば、1978年まで記憶を遡らなければなりません。

 

開花後期の天候の崩れが原因で花振るいが多く見られ、殆ど全ての房がミルランダージュとなって小さな粒を纏いました。そのため、平年と比べ収量は30~40パーセント落ち込みました。

 

しかし、このミルランダージュこそがヴィンテージを救うことになったのです。

7月に暑い日が差した以外はパッとしなかった夏の不順な天候下でも、負担の少ない小ぶりのブドウ房はパーフェクトに熟していってくれました。

粒が小さく隙間があるミルランダージュの房でなければ、収穫前に続いた数日の雷雨でボトリティス菌が蔓延し、やっと目の前にした収穫物が壊滅していたかもしれません。

そして、果汁の少ないミルランダージュだからこそ実現した濃い色。結実不良により種が無かったり種のサイズが小さかったりすることが幸いした、タンニンの突出しないバランスがとれた自然の凝縮。

 

成熟が遅れ、比較的冷涼な気象状況のもとでブドウが熟成の最終段階を遂げた為、誕生したワインは濃いフルーツのアロマを丸ごとフレッシュに蓄え、夫々のテロワールの個性をくっきりと描いています。

酸のレベルが高いことはワインの長熟性を示し、一方、低いpHで証明されたこの高い酸味は、タンニンがすでに溶け込んでいるリッチなテクスチャに抱擁され、テイスティング上ではさほど目立たないのです。

 

結果として、2013年のワインはすでに誘惑的な魅力を呈し、ハーモニー、バランス、鮮烈な強さと緻密なアロマを持ち合わせています。ポテンシャルが高く、言うなれば1993年に類似する特徴があり、1993年といえば今日飲んでもなお素晴らしい有望なヴィンテージなのです。

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